未定【短編】
所詮、それも口約束。
破るのなんて簡単で、あっという間にクラス中に広まった。
ある日学校に来てみたら、好きな人が縄跳びで縛られてた。
びっくりして、ぼーっと立ち尽くしていると、
男子ニヤニヤしながら近づいてきた。
女子もニヤニヤしながらそれを見ていた。
本能的に危ないと感じて、
ずるずると後ろに下がった。
それでも男子は止まらなかった。
とん、と壁に背中が着いて、逃げ場がなくなったとき、
後から来た親友2人が私を庇って助けてくれた。
それで男子は引き下がったけど、
怖かった。
ずっと友達だと思ってた子が助けてくれなくて、
まるで「他人の不幸は蜜の味」って顔で。
ひたすら怖かった。
これがあたしの過去。