愛なんてない
違う手のひら
「入れにくいから降りて先に店入っとけ」
「あ、はい」
わたしは京に言われた通りに車から降り、先にお店を目指した。
その駐車場は複数のお店が共同で使ってるらしく、周りに幾つか小さなお店が密集してる。
お店の名前訊き忘れたけど、確か結婚祝いって言ってたから、ギフトショップだよね。
そう考えてわたしは一番手近なお店を見た。
かわいいお皿や小物がディスプレイされたショーウィンドウ。キャンディ色のパステルカラーがかわいらしい外観。
たぶん、ここだな。そう思い足を踏み出した。