愛なんてない
こうした戯れを、わたしはいつからお兄ちゃんとしていたろう?
最後までいったコトはなかったけど、気がつけばお兄ちゃんはわたしの体に触れてきた。
お兄ちゃんのお仕置きは、いつもそうだった。
わたしが京にキスをした時に彼の反応がわかってたのは、お兄ちゃんで経験があったからだ。
そこで、ふっと意識が戻る。
……京?
京……ダレ?
ソノヒトハダレ?
快楽に堕ちかけたわたしの意識に、鮮やかな彩りで思い浮かんだ顔があった。
……京?
京!!