愛なんてない




「相良 京がどうなってもいいのか!」


ビクンと身体全体が強張った。


それを出されては抵抗することも出来ず逃げもできない。


「暴れるなんて……ずいぶん生意気になったな弥生」


お兄ちゃんが静かな怒りを滲ませた声音で囁く。


「ごめんなさい……ごめんなさい」


わたしは必死に謝ったけど、お兄ちゃんは許してくれなかった。


「許さない。聞き分けが悪い妹にはキツいお仕置きで体で覚えさせるしかない」


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