愛なんてない



そこに触れたわたしは、ハッと息をのんだ。


服を……着てない?


まさか、と思って体を見下ろすと、何ひとつ……下着すら身に付けてない現実に気付いてなぜと首をひねる。


もしかしたら、お風呂場でのぼせるかしたのかもしれないな。


そんなふうに考えていたわたしは、すぐにそれが甘い現実だと知らされる事になる。


とにかく何か身に付けよう、と起き上がろうとしたわたしの足に硬く冷たい感触。


なに? と毛布と布団を捲ってみれば。


わたしの足首には鎖付きの足枷が嵌められていた。


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