愛なんてない
3人は幸せではいたが、大学生になってひとつの不吉な影が忍び寄り始めた。
小学校時代からずっと京を好いていた、その土地一番の名家の娘である久子(ひさこ)が、葵さんを妬んで様々な嫌がらせを始めたのだと。
それでも葵さんは凛と強く、決して屈しはしなかった。
そして、そんな葵さんに京はますます惹かれて、2人の絆は確かなものとなり、固く強く結ばれるようになった。
京は葵さんを護るため、久子の家まで直に乗り込んで宣言した。
「決して葵以外を好きにならない」と。