大好きなのに…【2】
おばあさまはかなり怒っていて、
隼人さんは心配そうな目をしていた。
「申し訳ありませんでした。」
私は頭を下げて謝った。
「早く家に…「私は家に戻りません」
おばあさまの声を押しのけて続けた。
この言葉に眉を潜める隼人さん。
「悠斗のおかげで記憶が戻りました。
私は悠斗が好きです。私は…
隼人さんとは結婚しません!」
言った。私は言ったよ。悠斗。
「なんて馬鹿なことを言うの?
婚約破棄なんて、する訳ないでしょ?」
馬鹿にした口調で言うおばあさまに
負けずに反論する。
「嫌です!私は、自分の好きにしたいです!もう縛られるのは嫌です!」
涙を浮かべていう私に、
「頭を冷やしてきなさい。
貴方達。理恵を蔵に」
「はい」
私は蔵に連れて行かれた。
助けて悠斗…
声に出さずに口を開けた。
涙を流して。