カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
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「俺は忙しい。何の用ですか?遊佐課長」


「沢木部長、新規事業部への異動は部長と俺、植野チーフの3人だと訊いていましたが。植野チーフがPR課に残留とはどう言うコトですか?」


「植野チーフは君の婚約者。会社の命運を賭けた大切なプロジェクトに寿退社するかもしれない植野チーフをメンバーに加えるワケにはいかない」



「俺と植野チーフは婚約は貴方だって偽装だと・・・」


「俺はそんなコト頼んだ憶えは無い。君が勝手にしたコトだ」



沢木部長は眉間にシワを寄せて俺を睨んだ。



「彼女がどれだけ、新規事業部への異動を楽しみにしていたか?貴方に判りますか?」



「さぁな。君は藤堂社長のお気に入りかもしれないが、俺も他の社員達も歓迎していない」





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