カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「沢木部長の顔には俺と同じ場所に黒子がある」


逸希は見抜いていた。


「お前も沢木部長に俺の面影を追っていたのか?」


偶然ではない。でも、付き合うオトコにいつも逸希の面影を追っていたかもしれない。


私も逸希と同じで、初恋に未練を残していた。



オフィスで再会しなければ、多分『一夜限りの恋人』で終わっていたと思う。



でも、再会して仕事を共にし、偽装婚約までした。



逸希から貰ったダイヤのリング。


私は素直に喜んでいた。


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