カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「俺のYシャツを着る莉那か…夢みたいだ」


「逸希…」


逸希の超絶なイケメンの顔が緩み切った螺子みたいになっていた。


「何?」


食卓に並ぶご馳走に絶句する。


「これ全部…逸希が料理したの?」


「1階のスーパーは早朝から営業してるんだ。冷蔵庫空っぽだったし、急いで買い物して来た」


「逸希…寝た?」


逸希の瞼の下はやけに腫れぼったい。


「ううん。完徹に近いな。寝てない。莉那の寝顔がもう可愛くて…莉那の寝顔をずっと見ていたら寝れなくなった」


逸希の言葉に赤面して俯いてしまった。





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