カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「悪いなぁー」


「別にいいですけど・・・」


俺は執務室に莉那を招き入れた。心なしか莉那の表情は生き生きとしていた。

莉那の望んだ新規事業部の仕事だからだと思う。


莉那は簡易の応接ソファに座り、自身のノートパソコンを持ち込んで、起動させた。


「これが、高木さんの頼んだ資料だの原本だ」



「付け加えられた修正部分を打ち込んで、文書を仕上げたらいいのね」


「そうだ。頼む」


「この借りは高いから…」


「『帝都デパート』何を買うつもりだった?」


「別に…これと言って欲しいモノはないわ」


「唯のウィンドショッピングか・・・」


「そうよ。悪い?」


「悪いとは言わないけど…」


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