カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
逸希はゲラゲラと笑い出した。


「俺達って両想いだったワケ?」


「え、あ・・・そうね」


「…13年もの間、俺達は遠回りしたんだな・・・」


「そうね・・・」



私も逸希の笑いに釣られて腹の底から笑った。



でも、『スキだった』


その言葉はもう過去形。スキのキモチは想い出の中に仕舞われている。この同窓会で再会しなければ、多分お互いのキモチを知るコトもなかった。


「過ぎた話・・・」


「男居るのか?」


「え、あ・・・うん」


「そっか・・・」



「逸希は?」



「今はフリー…男居るなら仕方がないか…もし、居ないんならデートに誘おうかと思ったけど」


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