カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「これがフレグランスのサンプリングだ。樋渡係長から借りて来た。どの香りがいい?莉那」
「そうね…私甘い香りがスキ。逸希は?」
「俺も莉那と同じかな?」
11月末に東京ドームシティで行われる『オータムウィンターガールズファッションショー』のブースの出店が決まり、急ピッチで準備が進んでいた。
我が社は『ファションショー』を機に化粧品業界へと本格的に参入する。
「多分、『PR課』にも応援してもらう予定だ。その時は頼むよ。莉那」
「私…退職届出そうかと思うの」
「莉…那!?」
「どうせ私…結婚するし・・・」
「随分と投げ遣りだな…沢木部長にあれから何か言われたのか?」
「長谷田部長に言われたの。私の仕事のやる気の無さが部長の逆鱗に触れたみたい」
逸希は何も言わなかった。
私から仕事の意欲を奪ったのは自分だと思っているから。
「そうね…私甘い香りがスキ。逸希は?」
「俺も莉那と同じかな?」
11月末に東京ドームシティで行われる『オータムウィンターガールズファッションショー』のブースの出店が決まり、急ピッチで準備が進んでいた。
我が社は『ファションショー』を機に化粧品業界へと本格的に参入する。
「多分、『PR課』にも応援してもらう予定だ。その時は頼むよ。莉那」
「私…退職届出そうかと思うの」
「莉…那!?」
「どうせ私…結婚するし・・・」
「随分と投げ遣りだな…沢木部長にあれから何か言われたのか?」
「長谷田部長に言われたの。私の仕事のやる気の無さが部長の逆鱗に触れたみたい」
逸希は何も言わなかった。
私から仕事の意欲を奪ったのは自分だと思っているから。