カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「逸希、戻ったぞ!!俺に内緒でオンナ連れ込んでるだろ?」


「「!!?」」


「侑平!!?」


「誰?」


「俺のシェアメイト兼珠子の飼い主」


「俺は加藤侑平(カトウユウヘイ)」


私達は密着していたカラダを離して、侑平さんに迎えた。


「私は植野莉那と言います」


「君が莉那ちゃん?逸希の幼なじみだよね・・・」



「はい」


「へぇー愛しの莉那ちゃんと恋人同士になったのか…」


「愛しの莉那ちゃん?」


「うん。逸希のヤツ…深酒すると決まって…莉那ちゃんの名前を口にしてたから…ツレの間では、莉那ちゃんの名前を知らないヤツは居ない。それが原因で、フラれたりもしたよな。逸希」

「うるさい!」


侑平さんは底抜けに明るくノリのいい人だった。髪全体は金髪。前髪には真っ赤なメッシュが入っていた。普通にしていれば、整った顔だから、かなりのイケメンで逸希と並んでも見劣りはしないと思う。


しかし、何処かで見たコトのある顔。


私はジッと侑平さんの顔を見つめる。


「どうしたの?莉那ちゃん。俺の顔に何か付いてる?」











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