カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
《23》 恋の清算

莉那side-

私は外出しようとエントランスを歩いていた。


「!?」


エントランスの受付前に麻生の姿を見かける。


どうして、麻生がウチの会社に?

不思議に思っていると逸希が姿を現した。


私は柱の影に姿を引っ込めて、二人の様子を伺う。


侑平さんから二人の関係を訊いたが、指きりの約束を守って逸希には何も訊かなかった。



ソワソワと騒がしくなる心臓に鼓動を抑えて、二人の後姿を目で追った。



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