カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~

逸希side-

ブースは莉那達に任せて、俺と樋渡係長は侑平の計らいでモデルの控室を訊ねる。





「KATOさんの知り合い??」


侑平がメークしている女性は今売れっ子のファッション雑誌『ジュリエット』の看板モデル・サキだった。


「俺のシェアメイトの遊佐逸希。彼は『藤堂コーポレーション』で働いてるんだ」


「藤堂ってあの『オレンジメイト』の??」


自社の中でも、有名な炭酸ドリンクの名前が飛び出した。


化粧品メーカーとしての知名度はまだゼロ。


「『オレンジメイト』が有名だけど、来年1月に化粧品も発売します。これがそのサンプリングです」


俺はサキにサンプリングを見せた。


「食品会社が化粧品出すの?超面白いかも」


サキは興味を持ってくれた。


「サキちゃん、一回試しに使ってみてよ。もし、良かったらさ~ツイッターで呟いて」


「KATOさんのお友達なら考えておく」


「ありがとう~サキちゃん」


「だから、ちゃんと綺麗にメイクしてね」


「はいはい」














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