カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「今回入院して、家族のかけがえの無さに気づいたんだよ」


「え、あ・・・そうですか」


「君にこんなコトは言わない方がいいと思っているが。言う相手が居なくてな…」


「・・・」


沢木部長は報告書を捲り、目を通す。


書斎のドアを奥さんがノックした。



「貴方、夕食の準備が出来ました…」


「そうか…直ぐに行くよ」


「俺はこれで失礼…」


「時間があるなら、夕食を食べて行ってくれ」


「しかし・・・」


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