カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「私、逸希も麻生もスキよ・・・」


「莉…那」


「結婚しても、ずっと麻生のコトは尾を引くと思う」


莉那は寝室のクローゼットを開けて、自分の荷物をボストンバックに詰め込んだ。


俺は引き止めなかった。

引き止められなかった。


共にベストな道を考えた結果だ。


「俺達はいつまでも…幼なじみだ。莉那」


夫婦になれなくても…

恋人に戻れなくても…

俺達は幼なじみーーー・・・


「秘書の仕事は大変だと思うが、頑張れよ」


「うん」


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