カモフラージュ～幼なじみ上司の不測の恋情～

「何がベストな関係？」


「私達は真剣に話し合って…」


「二人のベストな関係は結婚するコトでしょ？」


「でも、麻生…」


「私は確かに変わった。でも、私の為に二人が一緒になれないのは嫌。私は莉那にも逸希にも幸せになって欲しいの」



「来たぞ！！」


私達のテーブル席に藤ヶ谷副社長が逸希を連れて現れた。


「コイツ、俺がいいオンナ紹介してやると誘ったらついて来たんだ！！」


「藤ヶ谷副社長、これはどう言うコトですか？」


私達は２ヵ月振りに顔を合わせた。


「この子が俺の紹介したい女の子。秘書の植野莉那さんです」


「…遊佐逸希です。植野さん」


「こちらこそ、よろしく…遊佐さん」


お互いによそよそしい挨拶をした。