カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
幼なじみの彼氏か・・・


私に彼氏が居なかったら、今頃は逸希が私の本物の彼氏になったかもしれない。


初恋を実らせて、そのままゴールイン。

まるで、何かのティーンズ小説のような展開だけど…ロマンチックでいいかも。


同窓会から3週間が流れていた。


LINEでこまめに連絡を取り合っている朝美からはあれから二人で姿を消して何をしていたのか訊かれたけど。


私は朝美にも一夜限りの話は内緒にした。


あの日の夜のコトは二人だけの秘密。多分、誰にも話すコトはないだろう。


逸希の勤める会社『順天堂』は社屋から程近いが偶然でも会うコトはなかった。


私はずっと…偶然に会うコトを期待している。


――――――もう一度逸希の顔が見たかった。会いたかった…



私の幼なじみの逸希に。






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