カモフラージュ～幼なじみ上司の不測の恋情～

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朝礼前に、私は沢木部長の執務室に呼び出された。


「えっ！？」


沢木部長と一緒に立っているのは逸希？


「沢木部長、緊急の用件とは？」


「急で済まない。紹介しよう。彼は遊佐逸希…本日付で『藤堂コーポレーション』の社員となった。藤堂社長自らがヘッドハンティングした元は大手広告会社『順天堂』の社員だ」



「・・・」


「彼は何れ…新規事業部のマーケティング担当として配属される予定。事業部立ち上げまで、俺のマーケティング課の所属となる。彼は課長として、俺の下に就く。植野君には彼のサポート役をお願いしたい」



私が逸希のサポート役！！？


私と逸希は互いに目を合わせた。


「よろしくお願いします。植野さん」


「あ、よろしくお願いします…」


「急だったから、遊佐課長貴方の執務室はまだありません。緊急に植野君の執務室にデスクを用意するから、執務室が出来るまで…彼女と一緒に仕事をお願いします」



「承知しました。沢木部長」