カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
遠ざかる逸希の背中を茫然と見送った。


歪む視界。止め処なく溢れる涙。



私は手の平の中に彼の第二ボタンをギュッと握り締めた。

次第に、カラダは力を失くして、地面に崩れる。


私の何がいけなかったんだだろう。


逸希は私に何を話そうとしていたのか?


彼と過ごした幼い頃の想い出が…脳裏を掠めた。



そうもう戻らない…



―――――私の幼なじみ・・・
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