カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「別に悪いと思わなくていいよ。幼なじみの好で許してやるよ」


「ありがとう」



逸希はフッと笑い、私の頬に手を掛けた。



「でも、嘘の代償にキスさせてくれ」


逸希はカラダを屈めて、私の唇を奪う。


あの同窓会の日に重ねたキスの感触が蘇る。


でも、挨拶程度の軽いキスだった。


「舌入れた方が良かったか?」


逸希の目には物足りなく見えたのだろうか?再び、顔を近づけてキスしようとした。


「逸希!?ここはオフィスよ!」


「でも、今…この部屋には俺とお前しか居ない」


「だからって・・・」


「そう怒るな。これ以上は何もしない。俺だってあれから…彼女が出来たんだ」


逸希の彼女?


「俺の出番があれば、いつでも言ってくれ。上手く彼氏を演じてやるから・・・」




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