カモフラージュ～幼なじみ上司の不測の恋情～

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「なぁ？珠子どう思う？」


俺は飼い猫の珠子に話しかける。


珠子は何も言わず、無心に餌のツナ缶を食べるだけ。


「お前はいいよなぁー。気ままに暮らせて・・・」


仕事の都合でアメリカのワシントンに行ってしまったシェアメイトの侑平（ﾕｳﾍｲ）が残して行った珠子。


俺がずっとお世話をしていた。


侑平は、寂しがり屋の俺の為にワザと珠子を置いていった。



寂しくはないけど、珠子のおかげで寄り道は出来ない。



「珠子、明日は俺の歓迎会だから…遅くなる。餌は置いておくから、適当に食べてくれ」



珠子はニャーと俺の言葉に応えた。



「珠子…」


俺は食べ終わった珠子を懐に抱っこした。白く柔らかな毛に包まれた胴体を優しく撫で下ろした。