カモフラージュ～幼なじみ上司の不測の恋情～

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「「「遊佐課長にカンパイ！！」」」


酒豪の多いマーケティング部。
料理のオーダーよりもビールのオーダーの方が多かった。


「遊佐課長全然、飲んでませんね・・・」


高木さんが俺の肩に手を乗せて、蠱惑的な目で詰る。



「飲んでるよ。みんながピッチ早いから、飲んでないように思うだけだ」



皆が俺の歓迎会に選んだ場所は大衆的な居酒屋。


俺の枝豆を食べ、刺身に箸を伸ばした。


丁度、目の前に座っていた莉那も刺身に箸を伸ばす。



「マグロと鯛…植野チーフはどっちを食べる？」

「どちらでも結構です…遊佐課長が先に選んで下さい」


「俺はどっちでもいいんだけど・・・」


「私、マグロを頂きます！」

俺と莉那が悩んでいると、横やりで
高木さんがマグロを箸で摘まみ、口に運んだ。



「高木さん…ちょっと貴方ね…空気を読みなさいよ」


「いや、いいよ。別に…俺は唐揚げ食べるコトにするよ」