カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
逸希から一方的に絶交されて13年ーーー・・・


でも、幼い記憶の中には必ず逸希が居た。彼は紛れもなく私の初恋の人。


幼なじみの関係だけで満足していたけど、本音は逸希の彼女になりたかった。


女の子達に逸希との仲立ちを頼まれる度に胸がチクチクと痛んだ。


逸希は誰の告白にも耳を傾けなかったのが、せめてもの救い。


逸希は誰のモノにもならなかったーーー・・・



幼い時から続けているサッカー一筋で、『ボールが彼女』と冗談めかしに言っていた。

女の子には興味ないのか…本当にボールが彼女だと思っていたのか定かじゃないが、私は安心していた。


逸希が誰のモノにもならなかったから、幼なじみの関係で満足出来ていた。










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