カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「別に今…外さなくても…」


「そうなの?」


私は外してリングを再び嵌めた。


「サイズは?」


「7号」


「7号!?指細いんだな…」


逸希は私の手を掴んで薬指を見つめる。



「7号だな。判った。リングは俺が選ぶから、どんなリングでも絶対に嵌めとけよ」


「逸希が選ぶの?」


「俺がプレゼントするんだ。当然だろ?」



「当然って…余り高価なモノは要らないから…」


「俺もそんな高価なモノは買わないよ」


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