君と2回目の恋を


夢華の学校のまえ
俺、後悔中


もう少し考えるべきだった



我ながらダサいとも思ったが、夢華に会いたかったから学校まで行った



校門から少し離れた場所にバイクを止めて校舎へ向かった




そうしたら

「あ、あの!東方高校の椿さんですよね?」



校門近くにいた女子の集団に捕まった





まずいと思った時には手遅れで、俺の周りは女子で埋め尽くされていた


やらかした



しまいには、憧れているとかで男子生徒まで群がってきた



おいおい、ヤローにモテても嬉しくぇぞ





この炎天下の中でおしくらまんじゅう状態だ



だんだんと苛々が募る




…暑い。うざい。




「うるさい。邪魔だ。」



つい心の声が出てしまった



すっとざわめきが静まり集団が2つに割れる


人でできた道を、早足に進む




道がなくなったところに見知った顔がいた

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