君と2回目の恋を
「かな!」


バッと振り向いたのは、栗毛色のふわふわした髪をツインテールにした1人の女子



林佳菜(ハヤシカナ)

俺の近所に住んでいて、夢華の親友でもある





「あれ、蓮君?なんでいるの

なんでなんで?」



不思議感を爆発させながら問うてきた佳奈




「夢華は?一緒じゃねーのか?」



「うん。今日は休みだからてっきり蓮君たちの所かと思ってた」





いや違うけどと続けながらポケットから携帯を取り出す



夢華に電話をかける



♪♪♪♪♪♪♪


聞きなれた着信音が鳴る


♪♪♪♪♪♪♪


やがて音楽が止まり、留守電を告げる無機質な声が聞こえてきた




しかめっ面の俺を見て察したのか、

「夢華でないの?」

「あぁ」


「そういえば、夢華から連絡無かったな


休むときはいっつも連絡してくるのに」




佳奈の話を聞きながら携帯を再びポケットにねじ込み、早口で佳奈に伝えた



「夢華の家まで行ってくる。夢華から電話あったら俺に連絡くれ。頼んだぞ」


「あいあいさー!」




ビシッと敬礼した佳奈を見て苦笑する


本当にわかっているのか怪しい




佳奈は見た目通りのふわふわした奴だ


どこか抜けていていまいち掴み所が無い、




「んじゃな。気をつけて帰れよ」

「はぁい」





挨拶もそこそこに俺はバイクへと走って行った

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