君と2回目の恋を
…い、………おわ………た…!



「おい、蓮斗

授業終わったぞ」


ぐっと何かに引っ張られたような気がした



(うっせぇ)


グッと重たい瞼を持ち上げる


目に飛び込んできたのは、明るい茶色の髪と漆黒の瞳



陽光を反射して光るネックレスの中に、白夜のエンブレムを見つける




「お、起きたな。授業終わったぞ」

「みたいだな………」




長い夢を見ていたようだ


スッキリしない頭を無理やり叩きおこす



「颯太、次の授業なんだ」


楸颯太(ひさぎそうた)、白夜の副総長はぽかんとして、俺の顔をまじまじと見た




「昼休みだ

お前、学校着いてからずっと寝てたんだぞ」



……通りで長い夢なわけだ


何度も見た夢だ


まるであの日の俺を責め立てるように


夢は毎回俺を苛む




「そうか」



未だにボンヤリしているまま立ち上がると、抗議するように椅子が大きな音を立てた




「行くか」

「あぁ」

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