君と2回目の恋を
「……おい」


静かに、低く声をだす



いい争う声がやみ、何対かの視線が注がれる



人数は一般人を含めて5人



「なにお前?関係ねぇガキはすっこんでろ‼︎」



「関係ない、か。そうか。俺が白夜の総長だって言ってもか?」




不遜に口端を釣り上げる




「白夜だと?……お前、まさか椿蓮斗⁉︎」


「今更、気付いてもおせぇよ!」




一瞬でチンピラのリーダー格との間を詰め鳩尾へ握った拳を叩き込む


グッと呻いて伸びたリーダー格



手応えない奴だな




残りのチンピラも力任せにぶん殴る






なんでだか、胸の重さがチンピラ共を殴ったら少し軽くなった気がした




「2度はねぇぞ。
次見つけたら殺す」


殺気を込めてチンピラを睥睨して、辺りを見回す



一般人はとうに逃げたようで辺りには誰もいない




雨がいつの間にか強く、

俺の肩を叩きはじめていた





はやくしろよ







そう言われてる気がした




……言われなくてもわかってる
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