君と2回目の恋を
玄関まで小走りで行った私はそのまま固まってしたった




玄関のドアまでは階段があるんだけど、その階段の下で固まったの


だって……



「だ、だれ?」




玄関の前で誰かが俯いて座っていたから




そっーと様子を伺う

寝てるのかピクリともしない



「寝てるのかな?」



その人を観察してみる



明るい茶髪、もはや金髪に近い色の髪

制服は着崩され、首にはネックレスがさがっている



(雨のなか寝るなんて何者?)

警戒してそっと階段を登って、謎の男の前に立つ





すると謎の男はピクっと肩を揺らして

のろのろと私の顔を見た




「あ、起きた」


ポツリと、さしていた傘から雫がたれる


たれた雫はそのまま男の頬に落ちた




うわっ、イケメン

じゃないぞ。誰この人?




「あなた誰?」




そうしたら謎の男は私を見たの




とってもビックリした顔で




顔を歪めて今にも泣き出しそうな顔で








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