君と2回目の恋を

蓮斗side

「真奈ちゃんって誰っすかねぇ」


「え、修星しらねーの？真奈ちゃんってうちの校長だよ」


「まじか、なにあいつの校長の呼び方」




「なぁ転校生って知ってるか？」


修星と陽翔の会話がひと段落してから口を開く


「女の子らしいよ？

なんか真奈ちゃんとその子のお母さんが仲良しで受験免除だったんだって」




「陽翔、なんでそんなに詳しいんだよ？
」



「ふふん

僕の情報網は凄いのさ!!」



陽翔は情報が早い

敵の族の噂や情報はもっぱら陽翔が集めてくる


その裏を取るのが颯太だ


颯太は昔からパソコンとか機会とかに強い


ハッキングをやらせたら右に出るやつはなかなかいない




そしてかなりの切れ者で推理力がある




「……タイミング、良すぎねぇか？」



きゃっきゃっしていた陽翔と修星が

そう楽しい一言でピタリと止まる



「どうゆうことだ」



問い返したのは俺



一瞬俺に視線を送って
視線をコンクリートと地面に落とす



少し考えるように顎を指で挟む


「でた、颯ちゃんの探偵モード」

「黙って聞けよ」


修星の鉄拳が陽翔を直撃する

「いだ！」



その間も颯太は考え込んでいる



「女の転校生

新学期始まってしばらくした今は転校なんて時期としては不自然だ


そして、昨日見つかった夢華


無関係とは思えない」



我知らず息を詰めていた


「何が言いたい？」



「転校生は夢華って可能性が高い」





颯太の言葉も聞き終わらぬうちに

屋上から飛び出した




「おい、蓮！まだ確証はねぇぞ!!」