君と2回目の恋を

佳奈side


夢華がおかしいと思ったのは手を握った時


明らかに体を震わせて萎縮してた



それから、伺うような視線




まるで、知らない人を見ているような


真奈ちゃんに言われて校長室まできたけど、一体なんなの？



真奈ちゃん、なんか顔怖いし



ずっと沈黙だし





この空気、苦手

真奈ちゃん早くなんか言ってよ！





「佳奈ちゃん

今から言うことは冗談でも嘘でもない


あなたにとってはとても辛いことかもしれないけど、……
心の準備をして」



待ってましたぁー！

と思ったのもつかの間



急に改まった感じになっちゃって



心の準備ってなに？



「真奈ちゃん？」


「これはあたなだけじゃなくて、蓮斗君や白夜のメンバーにも関わってる

もちろん夢華ちゃんにもね」


「え、蓮くん達にも？」



びっくりして思わず夢華を見ると、困惑の色が表情にでていた


……やっぱりおかしい



白夜や蓮くんの名前に無反応だなんて



「そう

そのくらい大きいな話しなの



もう一度聞くわね
聞く覚悟はできてる？」




大きく息を吸う


まだよくわかんない

けど、この話がすごく大事だってことはわかった



そして、聞かなきゃいけないってことも





「大丈夫です

聞きます」




思ったよりも、喉に力を込めないと声がでなかった



これから話される話の内容が、不安となって喉を塞いでるみたい




大丈夫


何があっても絶対に受け止めて見せる





「わかったわ


単刀直入に言うわね
夢華ちゃんはきお｣ー－ーﾊﾞﾝ




校長室のドアが派手な音をたててあいた