君と2回目の恋を
夢華はそんな俺をジッと見つめた



そしてよしよしとでも言うように俺の頭を撫でた


「助けてくれてありがとね

蓮くんなら来てくれるって信じてたよ」




「…次からは連絡入れてから来い

校門で待ってるから」




あんな目にあったのに夢華は俺を一言も責めない




夢華の優しさに、


自分の不甲斐なさに押しつぶされそうだった俺は救われた




バイクが停めてある裏口まで夢華の歩幅に合わせて歩く



2人とも無言だった




ただ、手はずっと繋いでいた




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