君と2回目の恋を
「ちょっと!みんな離れてよ
夢華びっくりしてるじゃない!

詳しいことは蓮くんがきっと話すからそれまで待ってて!」




屋上のドアを開けると、佳奈の威勢のいい声が聞こえてきた






「ああ、今から話す」


「ほら、言った通りでしょ?
………っわぁ!

蓮くん!びっくりさせないでよね
どっから湧いたのよ」






「あのなぁ
湧いたとか虫みたいに言うんじゃねぇ」






「あー!蓮くん!どういうこと?
早く説明してよ!

夢ちゃん今までどうしてたのさ」




「陽翔の言う通りだぞ」



「わかったからちょっと黙れ」





少しイラついたように低い声を出すと、騒いでいた陽翔と颯太は静かになった



「本当は総会で話そうと思ってたんだけどな


夢華、いいか?」




「………うん」




しばらくの沈黙の後に、夢華は腹を括ったように頷いた




それを確認して、俺はさっき校長から聞いた話を始めた





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