君と2回目の恋を
颯太side



蓮斗の話は俺の、みんなの想像を超えていた




なんにも言えねぇや





それはどうやら陽翔や修星も一緒だったみたいだな


まぁ、1こ年上の俺がこんな感じだから無理もねぇか






「あのさ、……そのなんてゆうか


大丈夫って言ったら嘘になるけど、
私は大丈夫だから

…確かに、動揺してるし頭の中整理ついてないけど、私は私なりにこの話を受け止めてるつもり

記憶がないことは前から知っていたしね


なにより、真実を知れて良かったって気持ち
が大きいかな



みんな、私の知り合いなんでしょ?
ごめんだけど覚えてないから、自己紹介してくれるかな?」






……はは!



やっぱり夢華はスゲェや

蓮斗が惚れただけのことはあるな




夢華本人が受け止めて、前に進もうとしてるんだ


周りの俺たちがこんなんじゃダメだよな






それに、記憶はねぇけど昔と全然変わってない

目の光も、凛としていて儚げな面持ちも、素直な心も、なにもかも




夢華は夢華だな






「はい!あたし、林佳奈!

夢華、あんたの親友だからね
心配かけて悪いやつめ!

もおどこにもいかないように一生離してあげないんだからね‼︎」



やっぱり一番最初は佳奈だよな




それにしても、今のはないよな

離さないとか、どこのバカップルだよ

蓮斗が黙ってないぞきっと




「あー!佳奈ちゃんずるい!
僕が1番に言おうと思ったのにぃ!」




「何言ってんのよ
夢華とあたしは親友なんだから、あたしが1番最初に言うのは当たり前」






ギャーギャー騒ぎ出した陽翔と佳奈を見て、夢華も自然に笑みを浮かべた





< 82 / 90 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop