教えてくれたのは、君でした。
「下野くん、どうしてここに?
教室こっちじゃないけど…」
「あー…つぎの授業さぼろうと思って」
「えっ!?」
「数学の教師うるさいんだよ~
ピアス開けんなとか
服装がどーのこーのとか」
「そっ、そうなんだ…」
そりゃあ言われるよ…
ピアスいっぱいついてるし
服装も整ってるって感じじゃないし
「じゃあ行くね?」
わたしがその場を離れようとすると
「ちょい待って、愛美ちゃん」
「えっ?」
「ねぇ、携番教えてよ」
「はいっ!?」
下野くんってもしかして…
結構軽い感じのひと!?