教えてくれたのは、君でした。



「危ねっっ!!」


「………!?」



バッシャーンッ──!



後ろを歩いていた男子が足を滑らせ

私は見事に水の中へ全身ダイブ



「つめたっ…」


「ごめん佐倉!マジでごめん!

どっか怪我とかしてない?」


「だっ、大丈夫…」



とは言ったものの怪我よりなにより



「どうしよー…全身びちゃびちゃ…」



こっからテントは遠いし…

でも仕方ないよね

着替えなんてここにないし


諦めてテントの方へ向かおうとすると



「ちょっ、おい」


「………?」


「やっぱりこうなったか…」



後ろから私を呼び止めたのは

玲くんだった


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