教えてくれたのは、君でした。


「まなちゃんさ、覚えてる?

俺らが出会ったときのこと」


「確か…玲くんが生徒指導の

先生から逃げてて

私の席のとこに隠れて…」


「そう、あの時はまじで助かった

まなちゃんいなかったら

たぶんあの後ながーい説教食らってた」


「ふふっ」


忘れもしない、玲くんと出会ったあの日の事

クラスでも決して派手ではなくて

影の薄い部類に入る私なんかの名前を

玲くんはなぜか知っていて

名前を呼ばれたときは、少し驚いたけど

どこか嬉しい気持ちがあったっけ


思い出したら懐かしいなぁ


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