教えてくれたのは、君でした。



「これからもっともっと

二人だけの思い出作っていこ?」


「……っ」


そう言ってさっきよりも

ぎゅっと繋がれた手の温もりが

全身に伝わって、私を支配する

それがとても心地いい


「ずっと玲くんだけの

彼女でいま…す」



様子がおかしいのは

玲くんだけじゃない

なんだか今日は私もおかしい

素直な自分の気持ちが

すらすらと口から出てくる



「まなちゃん言うようになったね

なんかすげー愛が伝わってきます」


「だっ、だって…!」


「好きだよ、愛美」


「わっ、私も好き…です」



やっぱり私には

彼じゃなきゃだめなんだ

もうこの先ずっと

玲くんだけしか見えないよ


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