教えてくれたのは、君でした。


「私ね、きっといま

誰よりも幸せだって思えるの。

玲くんは何があっても裏切らない

何からも、誰からも守ってくれて

私を一番に想ってくれる。

恋愛経験が全くない私に

たくさんのことを教えてくれて

こうやって想いを伝えられるのも

玲くんがいたから

玲くんに出逢えたから

………私、変われたの。だから……!」


「愛美」


「………っ」



私は全てを彼にぶつけた

いや、まだこれだけじゃ

足りないかもしれない

私が次に言葉を発そうとしたとき

涙で顔がぐちゃぐちゃになった私を

緊張でガチガチになった私の体を

彼はそっと包み込んだ


< 189 / 194 >

この作品をシェア

pagetop