教えてくれたのは、君でした。
「はいっ、かんぱーいっ!」
「うぃー!」
「かっ、かんぱーい……」
放課後、沢村くんと私は
学校の近くにあるカラオケ店へとやってきた
私たちの他に、沢村くんの友達の
女の子二人、男の子三人も来て
来て早々、みんなテンションが高くて
私はなかなか溶け込めずにいた
(やっぱり来なきゃ良かったかな…)
こうなるのはわかってた
私はこの人たちみたいに
テンション高いキャラでもないし
「ねー君、顔が沈んでるよー?」
「………?」
私が1人でいるところに
ふいにやってきたのは
ある一人の男の子だった