教えてくれたのは、君でした。


「ゆっ、悠里…!」


「ん、なに?」


「私っ、その~…今日は用事あるから

もうそろそろ帰らなきゃ!」


「………………」



やっぱり悠里には見せられない

なんかよくわからないけど


見せたら何かが終わってしまう気がする…


急いで筆記用具と携帯を鞄にしまい

図書室から出ようとすると



ドンッー!



「…………っ!」



後ろから悠里の手が伸びてきて

ドアに思いきり手を押し当てた



「逃げんなよ」


「悠…里……?」



悠里に抱きしめられるような形で

そう耳元で囁かれた

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