教えてくれたのは、君でした。
「愛美、俺と付き合って」
「でも私……」
付き合うとかよくわからないし
それに…
「俺のそばに居てほしいんだ
ただの幼馴染みじゃなくて
俺だけの特別な存在になってほしい」
「悠里……」
「好きだよ、愛美」
そう言って悠里は私を優しく抱き寄せた
悠里の大きな体に包まれて
それと共に感じる、悠里の体温
しばらくしてから
悠里はそっと抱き寄せた手を離して
私を真っ直ぐに見つめて
「……返事、聞かせて」