教えてくれたのは、君でした。



「やっぱ無理だよな~」


「悠里?」


「そんな暗い顔すんなって!

大丈夫、俺なら全然平気だからさ」


「本当に…?」


「おう」


「無理してない…?」


「余計な心配すんな

なんかすっげー惨めになんじゃん」


「ごめん…」



「これからも今まで通り

俺たちは幼馴染み、ってことでよろしくな」


「うん…」



余計な心配するなって

悠里はそう言って、明るく振る舞ってるけど



そんな悲しそうな顔されたら

誰だって心配するよ…



ごめんね、悠里

わたしね、自分の気持ちに気づいたの


沢村くんのことが

好きだって





< 55 / 194 >

この作品をシェア

pagetop