教えてくれたのは、君でした。


「あ、つーかこれ佐倉の?」


「あっ、それ!」



沢村くんが手に持っていたのは

私のシャープペンシルだった



「隠れたときに足元に落ちてた、はい」


「あっ、ありがとう」


「つーかさ」


「え?」



「今どき高校生で

私物に名前書くやつって、居るんだな

なんかちょっと笑えるかも」



と言って、沢村くんは

ちょっと小馬鹿にするような感じで笑った

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