教えてくれたのは、君でした。
「ちょっ、突き飛ばすとかひどくね~?」
「だっ、だって…」
「誘ったのは愛美ちゃんだよ?」
「あっ、あれは……お姉さんが
玲くんの前で
試しに目瞑ってごらん、って……」
───玲のまえで、試しに目瞑ってごらん♡
私はそう、お姉さんに耳打ちされたのだ
「姉貴の奴、余計なことを…」
「ごっ、ごめん…!」
「まぁ…いっか
愛美ちゃんとキスできたし?」
と、またいたずらっ子のような
笑顔で私を見つめる玲くん