教えてくれたのは、君でした。



「愛美ちゃん、今日帰り時間ある?」


「うん大丈夫だよ」


「じゃあ帰りどっか行こっか」


「うん!」


「じゃ、またあとで」



玲くんはそう言って

自分の席へと戻って行った


同じクラスなのに

私と玲くんの席は一番後ろの端と端


初めてこんなにも

大好きな人ができて感じたこと


ただ席が離れてるだけなのに

思った以上に寂しくて


ふとした瞬間に不安な気持ちに苛まれる



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