教えてくれたのは、君でした。



亜衣ちゃんに行ってらっしゃいと

若干冷やかし混じりに見送られ

私と玲くんは中庭へとやってきた



「ちょっ、そんなんで足りんの?

昼飯にサンドイッチって」


「いつもこれくらいだよ?」


「なんか心配になるなー

愛美ちゃん細いから」


「そっ、そんなことないよっ…!」


「まぁ~愛美ちゃんが大丈夫って言うなら

とりあえずその言葉信じるけど

いきなりぶっ倒れんのはやめてくれな

まじで心配になるから」


「うん、ありがとう」



玲くんって意外と心配性なのかな?


と、考えながらサンドイッチを

また一口、口に入れると



「愛美ちゃん」


「ん?」


「…………」

「……っ!?」



私が返事をした直後

私は、玲くんに突然口を塞がれた




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